なぜ機械窯である炭化装置「環炭くん」を作ったのか?

九州では30年ほど前から里山の大分部分が放置竹林となり、九州のほとんどの自治会では頭痛の種と成り、放置竹林問題は・九州の大問題と云われていました。

原因は、日本一の海苔の漁場である遠浅の有明海で、海苔漁に最も必要な海苔竹(海に打ち込み立てる孟宗竹の事)が、海苔漁師の高齢化と後継者不足により、重くて扱い難い孟宗竹を放棄して、あっと言う間に、軽くて・丈夫で・扱い易い・グラスファイバーとプラスチックに代えてしまったからです。

その事により海は、波に洗われ自然にミネラルを放出する竹を無くし、環境ホルモンを放出するグラスファイバー・プラスチックにより段々と海苔も採れなくなって行きました。

手を掛けなくなった里山では放置竹林が広がり、自然林の広葉樹や植林された木々に、成長の早い竹が覆い被さり、みるもる間に山は竹に覆われ、様々なミネラルを放出する木々は枯れて落葉も無くなり、海苔の成長に欠かせない海に溶け込む成分も枯渇して、海苔に限らず魚介類の宝庫にも影響を及ぼしました。

私はその事を嘆き、山本来の機能を復活させるべく、放置竹林の撲滅・整備を念頭に置き、様々な調査検討を重ねた結果、竹を炭にすることが最適であるという結論に達しました。

そこで私は、九州一円を回り・全国の状況も調べた結果、長年炭づくりに従事した熟練者を必要とし、火を入れるにも消した後にも時間がかかり、狭くて暗くてお金にもならず・若者の後継者が魅力を無くした土釜による炭焼きを見直し、誰でも何処でも簡単に・しかも燃料なしで炭にできる炭化装置「環炭くん」を考案しました。

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