炭化装置の炭焼きに使う竹について

竹に関する豆知識・竹の種類と長さと重さ

竹の種類は、孟宗竹が一番多く、真竹・破竹(淡竹)を含め、全国の竹林はこの三種類が殆どです。
竹炭に使うには孟宗竹が一番効率良く、長さは12mから18mで放置竹林ほど光を求めて高く育ちます。
重さは、平均40kgほどで重いものは一本100kgを超えるものもあります。

竹に関する豆知識・竹切りの時期と訳

竹の切る時期は11月から翌年の2月迄が最適です。 理由は、竹は3月に入ると突然休眠から覚めて、タケノコが破竹の勢いで成長するための準備として、竹幹に養分の濃い甘い水を上げだします。これが竹水と呼ばれるもので、この水揚げを境目に竹切りは終了します。
その後に切られた甘い蜜を含んだ竹には直ぐにカミキリムシの幼虫が入り、あっという間に美味しい竹の繊維をスカスカに食べてしまうからです。勿論、竹細工に使う竹も虫が食べるので切ることはできません。
しかし、水が上がる前の2月までに切った竹は美味しくないので何年経っても虫は入りません。

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竹の伐採について

竹切りは、機械のチェンソーが早くて楽だと思われますが、私は総合的に考えると手鋸切りが良いと思います。
山で竹を切り倒し道までおろし、軽トラックに乗る長さ2.6m(窯に入れる長さ1.3mの倍の長さ)に切断し、積むとき邪魔になる笹を切り外して、二回に分けて運びます。
その為、竹切り・切断・笹切り・運搬・片付けに、一人で一日に15本処理するのが限度です。
つまり、総重量で15本×40kg=600kgです。

竹の保管について

竹炭を焼くためには、最低三ヶ月以上竹を寝かせて含水率を下げます。
(竹には気孔が真っすぐに通っている為、余分な水分は三ヶ月も干せば抜けてゆきます。)

竹切りのよもやま話

(クマちゃんが竹を切るときは、竹さんに声を掛けます。)
 炭で地球を救う炭焼きのクマちゃんは、放置された竹林に入り竹切りをする前に必ず竹さんとお話をします。

「竹さんおはよう。みんなクマちゃんの言うことを良く聞いてね。
ここにいる君たちは仲間が多過ぎて光が入らなくて暗いし、多くの仲間が倒れていて風通りも好くないよね。元気な若い竹さんを残して古い竹さんは鋸で切るので、少し痛い思いをするけど仲間のために頑張ってね。
そうすることで残った若い竹さんは益々元気になり、春には新しい竹の子達を育てるからね。
切った竹さんは炭窯の中でもう一度熱い思いをさせるけど、君たちには地球を救う大切な使命があるのだよ。
君たちは窯な中で竹炭や竹酢液になり、地球環境を元に戻すために大地や水や空気を綺麗にし、美しい地球を蘇らせる役割が待っているからね。」

このような話をしながら、出荷の時には

「ほら君達の出番が来たよ。君達を求めている人達を幸せにしてあげてね。
約束通り、地球と生き物の正常化のために行ってらっしゃい。」

と声をかけ、抱きしめて送り出します。

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