竹瀝(ちくれき)

竹から収集されるとても貴重な成分で、一般的な作り方は、イネ科ハチク(Phyllostachys nigra)青竹の茎を火であぶって流れ出た液汁を竹瀝という。新鮮な竹棹を縦に割って火であぶると両端から液が流れ出る。竹瀝はこれを集めたもので、青黄色ないし黄褐色の透明な液体で焦げた臭いがある。成分には、酢酸・ポリフェノール・クレオソール・ビタミンK・クロロフィルの他に300種類以上の成分を含み高い抗酸化作用を有する。

 漢方では清熱化瘀・定驚・通竅の効能があり、痰家の聖薬といわれ、脳卒中や癲癇、ひきつけ、熱病、肺炎などで咽に痰の音がして胸が苦しいときに用いる。単独で服用させたり、生姜汁などと混ぜて服用する。また丸剤や膏剤として用いることが多い。

 熱病で粘調稠のあるときや意識状態が混濁しているときに生姜汁・青礞石などと配合する(竹瀝達痰丸)。竹瀝は入手が困難なため、天竺黄で代用することもあるそうですが、竹瀝は天竺黄よりも痰を除く作用が強いといわれています。

\ 竹瀝が驚くほど収集できる /

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